「すべての終わり」をネットフリックスで鑑賞。
大惨事の原因をいろいろと考察させる、ロードムービーと終末系映画を組み合わせたような映画。
すべての終わりのかんたんなあらすじ
シアトルに住むウィルは、サムとの結婚の承諾を得るため両親が居るシカゴへ。
しかしサムの父であるトムといまいち打ち解けることができないまま、シアトルに帰ることになるが、謎の大惨事が発生し飛行機が欠航してしまう。
シアトルに残るサムを心配し、ウィルはトムと共に車でシカゴからシアトルに向かう。
作品情報
公開日
2018年7月13日
上映時間
113分
監督
デヴィッド・M・ローゼンタール
キャスト
テオ・ジェームズ
フォレスト・ウィテカー
カテリーナ・グレアム
ニコール・アリ・パーカー
すべての終わりの感想 ネタバレなし
すべての終わりの良かったところ
物語の序盤、閉鎖された空港の再開を待とうとするウィルに対し、トムは「操作できるのは自分の行動のみ」と言い、車でシアトルに向かう準備を進める。
このトムのセリフが刺さる。名言。
何が起きるかわからない非常時でも、唯一コントロールできるのは自分の行動。
誰かに期待して何もしないで待つか、自分のできることをするか。
非常時だけでなく日常生活や仕事の場面でも「操作できるのは自分の行動のみ」を意識しておきたい。
打ち解けることができなかった2人が、シアトルに向かう車中で徐々に打ち解ける様子はロードムービーらしくて良い。
終末感を上手くまとめ描いている。終末ものにありがちな中途半端さはなかった。
すべての終わりのダメなところ
終末ものだけど、ド派手な破壊シーンが続くようなのを期待するとがっかりする。
すべての終わりで使われた車はキャデラック
面白いロードムービーには魅力的な車が登場する。たとえば映画「RV」のキャンピングカーや「ホリデーロード4000キロ」のワゴン クイーン ファミリー トラックスターみたいなやつ。
「すべての終わり」をロードムービーとして観た場合、気になる車を見てみる。

すべての終わりでシカゴからシアトルに向かう車はトムが所有するキャデラック。
フロントグリルの形状からキャデラックCT6の前期型だと思われる。
映画の印象を左右するような特徴的な車ではないけど、このキャデラックCT6かなりお高い。2016年に日本で販売された新車価格は996万円ほど。
トムの住むマンションもけっこう良さそうなところだったので、トムの成功者っぷりを感じる。
キャデラックといえば、縦にデザインされたシンプルなテールランプが特徴的でかっこいいんだけど、劇中でテールランプにダクトテープみたいなのを貼るシーンがあって「そのテールランプが好きなのに」と思った。
キャデラックのテールランプは80年代頃のが1番すき。
すべての終わりのまとめ
「すべての終わり」で描かれる大惨事について考察したことを書きたいんだけど、ネタバレせずに書くのは難しいなぁと判断したので、それはどこかでお酒を飲みながら語りましょう。
上記の「すべての終わりの良かったところ」でも書いたトムのセリフ「操作できるのは自分の行動のみ」がこの映画のすべてを物語っていると思う。
邦題は「すべての終わり」だけど原題は「How It Ends」なので、どうやって終わるかを問いかけられているのかなと思ったり。
人は皆いつかは死んでしまうんだけど、そこに向かってどう生きるかは自分で決めることができる。