映画「孤独なふりした世界で」は終末世界を描いている作品。なぜそうなったかよりも、そうなった後どう生きるかが描かれている映画。
孤独なふりした世界での予告編とかんたんなあらすじ
人類が滅びた世界でデルはひとり残された町で死者を埋葬し、片付けをしていた。
ある日事故を起こしている車の中からグレースを発見し、2人で生活をはじめる。
孤独なふりした世界での感想
周りの友人皆がおもしろいと言っていた海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」にぼくはあまりハマれなかったけど、出演していたピーター・ディンクレイジにはハマったので、彼の主演映画である「孤独なふりした世界で」を鑑賞。
出演者が少ないので、ほとんどの時間ピーター・ディンクレイジ演じるデルをカメラが追うわけだけど、ピーター・ディンクレイジの風貌と芝居が良くて孤独感がこれでもかと伝わってくる。
エル・ファニングが車の後部座席で涙溢れる芝居も印象に残る。
役者さんがいい顔するなぁと思いながら各シーンを観ていた。
だけど上映時間93分は少し長く感じてしまう。
孤独感や世界観を大切に描くためか、長さを感じてしまう部分もあって、ストーリー的にももう少し短くできたような気もする。
60分くらいのショートムービーでも良かったんじゃないかなという印象。
つらい過去から逃げるか受け入れるか
なにがおきたかわからないけど、とりあえず人類は滅亡寸前。
で、その状態をどう生きていくか。
デルの生き方もパトリック達の生き方も間違ってはいないんだろうけど、自分で選択できる未来があったほうがいいなぁ。
逃げるが勝ちという状況もあるけど、未来は過去も現在も受け入れた延長にあるはず。
誰かに生き方を決められるのは、しんどい。
もちろんそんな状況はごめんだけど、サバイバル的な生き方に憧れる部分もあるのでデルの生活はわりと楽しそう。
ぼくは釣った魚を料理することができないので、あんなオシャレなディナーは用意できないけど。
孤独なふりした世界でを鑑賞したまとめ
映画「孤独なふりした世界で」の原題は「I Think We’re Alone Now」なので、個人的には久しぶりに良い感じの邦題。
前半は引き込まれるし邦題も作品の雰囲気も良くて、出演者も良いだけに、もう少し面白くなってほしかった。
あえてそうしているのか、オチを含めすべてを描いていないので「考えるより感じろ」的な作品でした。