映画「ダークシティ」を鑑賞。独自の世界観が特徴的でいかにもSFスリラーな作品。ゴシック調の「マトリックス(1999年)」みたいな映画でした。
ダークシティのかんたんなあらすじ
真夜中にバスタブで目を覚ました男は自分の記憶が無くなっていることに気がつく。
部屋の電話が鳴り、シュレーバーと名乗る男は追ってから逃げるように指示をする。
作品情報
公開日
日本 1998年11月28日
上映時間
100分
監督
アレックス・プロヤス
キャスト
ルーファス・シーウェル
ジェニファー・コネリー
キーファー・サザーランド
ウィリアム・ハート
ダークシティの感想
ダークシティの良かったところ
導入部分が短く説明も必要最低限で、冒頭から緊張感と期待感を維持したままストーリーが展開していくのであっという間に独自の世界観に引き込まれる。
独自の世界観に大きく貢献している街並みのデザインがかっこいい。ゴシック調のビジュアルとカラクリ。さらに薄暗さと靄が効いている。
映像も音楽もいかにも1998年のSFスリラーというかんじ。
ダークシティのダメなところ
超能力(チューンと呼ばれる)の映像的演出は1998年の映画なので期待しないにしても、内容をもうちょっとがんばってほしかった。
その超能力で街をつくりかえるほどの力はあるのに、人々を担いで運んだり部屋の小さな家具は手作業で運ぶし、最後らへんの超能力バトルは笑ってしまった。
敵が弱い。
ダークシティのような世界に住んでいる可能性
一昔前のSF映画の世界がテクノロジーの発展によって少しずつ現実化しているわけだけど、この「ダークシティ」で描かれているような世界はすでに現実になっているともいえる。
ぼくたちは本当に「自分」を忘れていないだろうか。
人は真実よりも信じたいことを信じるという言葉もあるくらいだから、なにもわかっていないのかもしれない。大げさな話ではなく生まれてから今まで洗脳される機会は充分にあった。
いま着ている服は自分の好みで選んだものだろうか。誰かの価値観を刷り込まれた結果で選んだものだろうか。
テレビやスマホが「ダークシティ」に出てきた大きな時計のような装置になっていないだろうか。
ダークシティのまとめ
つっこみどころも多い映画だけどSFスリラーとしてのおもしろさは充分。
タイトルが「ダークシティ」というだけあって、ほぼ夜のシーンでストーリーが展開していくので太陽が恋しくなるけど、この現実は仮想現実ではないか説が好きな人にはとくにおすすめな映画でした。