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OBEYが印象的なゼイリブは今見ても風刺は色褪せない

映画
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ゼイリブをアマゾンプライムビデオでレンタルして鑑賞。先日「ダークシティ」を観たら久しぶりに「ゼイリブ」が観たくなった。古いし低予算で撮られた作品だけど今観てもおもしろい傑作。

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ゼイリブのかんたんなあらすじ

肉体労働者のナダは不思議なサングラスを手に入れた。

手に入れたサングラスをかけると街の看板や雑誌の表紙に「OBEY!(従え)」などの文字が見え、知らずの間にエイリアンに支配されていた社会の真実の姿が見えるようになり、レジスタンスに参加することになる。

作品情報

公開日

日本 1989年1月28日

上映時間

96分

監督

ジョン・カーペンター

キャスト

ロディ・パイパー

キース・デイヴィッド

メグ・フォスター

ジョージ・フラワー

ピーター・ジェイソン

レイモン・サン・ジャック

ゼイリブの感想

ゼイリブの良かったところ

サングラスをかけると真実が見えるようになるというのはおもしろいし、撮影コストもかからなくて良いアイデア。

サングラスを通して見る世界がまた秀逸。メディアを支配して人々を洗脳するという設定は、風刺が強烈に効いている。

支配層への嫌悪感をそのまま表していているようなエイリアンの造形は1度見たら忘れない。

エイリアンの造形のインパクトの強さは子供の頃「ゼイリブ」が地上波で放送されているのを観て「気持ち悪っ」と思ったのを大人になった今でも覚えているほど。

ある意味キャッチーなデザイン。

いきすぎた資本主義への警告としては、1番わかりやすい映画かもしれない。

監督であるジョン・カーペンターは80年代の資本主義の暴走について描いたらしいけど、2020年の今でも充分通用する「警告」と受け止めることができる。

「ゼイリブ」を観たほとんどのひとが思うであろう喧嘩シーンの長さ。主演のロディ・パイパーが実はプロレスラーなので、長めに戦わせたのかなと思ったり。

それにしても人間の価値観は簡単には変わらないということだろうね。

ゼイリブのダメなところ

いちおうアクション映画でもあるので、銃撃戦とかもあるけどとにかく雑。

それが味といえば味なんだけど。

ゼイリブの風刺や警告は今でも通用する

「ゼイリブ」は低予算で撮られた、いわゆるB級映画なのでつっこみどころも多いけど、伝えたいことがしっかり伝わって来る。

日本で1989年に公開された映画なのに2020年の今でも社会風刺として通用してしまう内容なのは必見。むしろ現代のほうが「OBEY」な世の中は加速しているのかも。

先日鑑賞した「ダークシティ」もそうだけど、「気づき」を与える系映画が好きなひとはぜひ観てもらいたい。

ゼイリブのまとめ

なぜか旧作にもかかわらず、アマゾンプライムビデオでレンタルすると、450円(2020年4月13日現在)と少し高いけど「ゼイリブ」を観てないひとはもちろん、観たことあるひとも改めて観るとおもしろいのでおすすめ。