映画「キラーメイズ」をアマゾンプライムビデオで鑑賞。
遊び心たっぷりの手作り段ボール映画でした。
キラーメイズのかんたんなあらすじ
売れない芸術家であるデイブは、同棲している彼女が旅行に行っている間にひとり自宅の居間に段ボールで迷路をつくり、迷子になって出られなくなっていた。
作品情報
公開日
2018年10月19日
上映時間
80分
監督
ビル・ワッターソン
キャスト
ニック・サン
アダム・ブッシュ
ミーラ・ロフィット・カンブハニ
ジェームズ・アーバニアク
ステファニー・オーリン
カーステン・バングスネス
キラーメイズの感想
キラーメイズの良かったところ
居間に段ボールで迷路をつくって、迷子になるというアイデアがわけわからなくて好き。
段ボールでつくられた迷路のデザインが遊び心たっぷり。子供の頃段ボールとかで秘密基地をつくったことを思い出した。あの頃は狭い秘密基地(と呼べるかどうかも怪しかったけど)が広く見えていたことも。
芸術家デイブの想像力をそのまま具現化した世界がうまく伝わるように、映画の冒頭ですぐに「真面目に観る映画ではない」ことがわかるので、肩の力をぬいて観れる。
この手の映画は撮りかたによって、難解な映画になることもあるのでポップに伝えられているのは良い。
キラーメイズのダメなところ
キラーメイズのジャンルはホラーコメディになっているけど、ホラー要素は皆無なのでホラーに期待して観ると肩透かしを食らう。かといってコメディとしておもしろいかというとこれも微妙。
「おもしろい」というより「楽しい」のほうがあてはまる。
ホラー要素に関しては、いくつかのホラー映画をオマージュしたような雰囲気があるという程度。
キラーメイズのポップなグロ表現
遊び心たっぷりでポップな悪夢を表現している映画「キラーメイズ」。
ポップなグロ表現ということで思い出した作品があって、それはフレディ・ウォンが2011年に公開したショートムービー「Flower Warfare: The Beginning」
「キラーメイズ」に似ているわけではなくて「キラーメイズ」を観てぼくが勝手に思い出した作品。映画を観た人なら言いたことはわかってくれる。はず。
この銃撃戦と花が飛び散るシーンは何度観ても爽快。
キラーメイズ鑑賞のまとめ
映画の序盤になぜ段ボールで迷路をつくったかデイブにインタビューするシーンの中でデイブは「つくりたかったからつくった」と答える。これは「キラーメイズ」という映画をつくった理由もおなじだろう。
そして印象に残ったセリフをもうひとつ。
ゴードンが言う「自分でつくった迷路で迷子になった」というセリフがあるけど、これは精神的な部分でいうとわりと本当にある。出れなくなるような迷路は自分で作り出していることがほとんど。思考に気をつけたい。
「キラーメイズ」は人を選ぶ映画だと思うので、すべての人におすすめできる映画ではないけど、子供のころ段ボールでなにかつくるのが好きだったひとは楽しく観れる映画。