ハリー・ディーン・スタントンとデヴィット・リンチの芝居が良い。
静かにお酒を飲みながら観たい系の映画。
LUCKY(ラッキー)のかんたんなあらすじ
田舎町で一人で暮らす90歳の老人ラッキー。
タバコも吸うしお酒も飲むし言葉遣いも荒い彼はいつものように毎日を過ごしていた。
ある日倒れたことがきっかけで、迫り来る死について考え始める。
作品情報
公開日
2018年3月17日
上映時間
88分
監督
ジョン・キャロル・リンチ
キャスト
ハリー・ディーン・スタントン
デヴィット・リンチ
ロン・リビングストン
エド・ベグリー・ジュニア
トム・スケリット
LUCKY(ラッキー)の感想
LUCKY(ラッキー)の良かったところ
ラッキーを演じるハリー・ディーン・スタントンの芝居がたまらなく刺さる。
ハリー・ディーン・スタントンはこの映画LUCKY(ラッキー)が遺作になっていて、劇中の台詞や存在感にリアリティがある。
それもそのはず、この映画はハリー・ディーン・スタントン自身の体験や経験をもとに台本が用意された部分があるので、ラッキーが話す内容や表情は魅力的。
ハワード役のデヴィット・リンチとは盟友であるということを知っていると、より楽しめる。
そしてラッキーのキャラクターが素敵。一見すると現実主義な変わり者で偏屈爺さんなんだけど、憎めなくて愛らしい。
ラッキーだけでなく良い意味でクセのある登場人物が多い。田舎の良さというか、全体的に愛を感じる人間関係が描かれていて、町の人々とラッキーの関わり方がすごく良い。
いろんな部分で「やりすぎていない」表現なのでフラットな状態で観れる。
LUCKY(ラッキー)のダメなところ
この映画で描かれるリアリティは、捉え方次第で退屈になるかもしれない。
わかりやすい起承転結が好きな人にはおすすめしずらい。
LUCKY(ラッキー)まとめ
いつか皆に訪れる「死」というテーマを描きつつも、暗くなく「愛」を感じる良い映画でした。
寝る前、静かにお酒を飲みながら観る映画としておすすめ。
生涯俳優だったハリー・ディーン・スタントン、素敵です。