映画「コーヒーが冷めないうちに」は4回泣けなかったけど心温まる素敵なお話でした。
かんたんなあらすじ
喫茶店「フニクリフニクラ」にはコーヒーを注いでから冷めるまでのあいだ過去に戻ることができるという都市伝説があった。
作品情報
公開日
2018年9月21日
上映時間
116分
監督
塚原あゆ子
キャスト
有村架純
伊藤健太郎
波瑠林遣都
深水元基
松本若菜
薬師丸ひろ子
吉田羊
松重豊
石田ゆり子
コーヒーが冷めないうちにの感想
コーヒーをカップに注いでから冷めるまでの間、過去に行くことができる喫茶店があるという設定は面白いし、そのコーヒーが意外とぬるいのも面白い。
この意外とぬるいというのは本当にコーヒーがぬるいのか、それとも時間を移動した人の焦りを描いているのかと考察してみたり。
肝心の時間を移動するときの演出はかなり好き。
たとえばタイムトラベルものの名作、映画「バックトゥザフューチャー」なんかではタイムトラベルした時に炎のタイヤ痕が残るけど、「コーヒーが冷めないうちに」では水中に落ちる。
物語の舞台である喫茶店フニクリフニクラの店内が水のようなもので満たされて、その中に漂う様子は映像的にも幻想的で綺麗。あの中に沈んでみたい。
それにしても噛みそうな店名だ。フニクリフニクラ。
コーヒーが冷めないうちには4回泣けなかった
映画のポスターにもあるように4回泣ける映画ということになっているけど、泣くまではいかず、良い話だなぁというくらい。
ただ、その中でも泣きそうになったがところがひとつあって、それは夫婦がテーマになっているシーンでの松重豊の芝居のうまさ。涙をいっぱいに浮かべながらの笑顔はたまらない。
観ているこっちまであの顔でもらい泣きしそうになった。とても良い俳優さん。
まとめ
いくつかの短編をひとつの映画にまとめたようなつくりで、心温まる素敵な映画というかんじだけど、納得いかないところもあったり、つっこみどころが見えても「こういうファンタジーだ」と思って観たほうが幸せになれます。
たいせつなのはいつも「いま」をどう未来につなげるか。