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映画「ファミリー・ビルド 二人のきずな」は短い小説を読んだような後味

映画
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映画「バックトゥザフューチャー」のドク役でおなじみのクリストファー・ロイド主演作。

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ファミリー・ビルド 二人のきずなのかんたんなあらすじ

人から干渉されることを嫌い、ひとりで舟の修理をしている老人アブナーは、修理した舟で太平洋を渡ることを夢見ていた。ある日出会った少年リックが舟の修理を手伝いたいと申し出る。

作品情報

制作

2015年アメリカ制作(wikipediaより)

上映時間

88分

監督

アーノルド・グロスマン

キャスト

クリストファー・ロイド

ジェーン・カツマレク

デヴィット・ラッシャー

ファミリー・ビルド 二人のきずなの感想

「クリストファー・ロイド」主演作というだけでとりあえず観てみたんだけど、舞台設定というか、「老人」「少年」「海」「舟」といういかにも良い話っぽいキーワード組み合わせが期待値を上げる。

それを裏切らない良い映画。温かい気持ちになったり不思議と泣きそうにもなって、観終わった後は心地よい。

印象的なシーンはいくつかあるけれど、とくに印象に残ったのは老人アブナーが少年リックと夕暮れの中、海について話をするシーン。

たくさんのものを見て経験してきた老人が、これからいろいろなものを見たり経験する少年に「海」をとおして人生を教えているような感じがしてグッとくる。

周りから偏屈なじいさんと思われていても気にしないアブナーが、リックに対して心の「孤独」という共通点を見出したからか、優しく語る様子は温かい気持ちになるし、アブナーが「海」という自分の過去や自由に対して抱いている気持ちが見える。

それと同時に話を聞くリックの素直さが伝わってくるのがよかった。ロケーションも抜群。

海や舟が好きなアブナーがリックとの出会いによって、小さな友人リックと共に舟を修理する時間も好きになっていったんだろうなぁ。

大人たちがみんな優しい

描ききれていない部分もあるし絶賛するほどのストーリーではなかったのに、観終わった後の心地良さがあるのは、映画に登場する大人たちがみんな優しいからじゃないかと。

アブナーの周りの人たちも、皆アブナーのことを気にかけていて、偏屈ではあるけど煙たがっているわけではない。

リックにしても、辛い境遇ではあるけどリックの面倒を見てくれているおじさん一家の優しさはなかなかのもの。手を焼きつつもリックの心配をしている。

悪ガキはいるんだけど所詮「悪ガキ」程度の悪さだし、あの平和そうな町に住んでいたら退屈すぎるだろうし、少しあんな感じの時期があってもいいじゃない。

クリストファー・ロイドの芝居

そもそもクリストファー・ロイドが好きなので贔屓目にみているんだろうけど、クリストファー・ロイドの芝居が良い。

周りから理解されない偏屈なおじいさん役が本当に似合う。良い表情をする俳優さんだと思う。マニアックなことを書くと背中、後ろ姿がいかにもクリストファー・ロイド。

あと、これは褒めているのかわからなくなってしまうけど、クリストファー・ロイドはいろんな作品に出ているけど、毎回同じ表情をする時がある。

顔は少し上を向いているんだけど目は少し下を見ているような表情。伝わらないかなぁ。

ファミリー・ビルド 二人のきずなを鑑賞したまとめ

あまり知られてない映画なような気がする(肌感覚)けど、短めの小説を読んだような後味で、お昼下がりに紅茶とともに楽しんでほしなという作品でした。

いろいろと問題や壁はあるけれど「自由」にむかっていく姿は素敵やん。